LEIA4はLEIA3を引き継いでいますので、先に「Leia3配列の考え方」をお読みください。
LEIA3で完成と思っていたんですよ。本当に。
ところで、このホームページにも載せている通り、LEIA配列とは別に宮本隊長は片手キーボードの探求も行っていました。両手打ちと片手打ちとではキー配列はそれぞれ別のものになるのは当然のことです。ですが、両方とも覚えて使い分けるのは面倒かも、という問題意識は持っていました。
片手キーボード用の配列は2024年2月にはLEIA mini配列というLEIA配列とは微妙に異なるものを作りつつありました。…ここまで近いものなら両者を統合することが可能ではないかい?
LEIA3配列は左右両手とも3x3キーに主要キーが収まるようにしているので、キーだけを片手キーボードの6x4キーへ移すのは難しくありません。
問題は同時押しの方法です。
通常の打法(机の上に置いての打鍵)は横同時押し、斜め同時押し(方向は限定される)ができます。縦同時押しはできなくはないが難しいです。
両手持ち親指打法では、縦同時押し、横同時押しはできますが、斜め同時押しはできません。
これらを両立させるにはどうすればいいのか?
同時押しの組み合わせを複数用意する、が答えです。
同時押しには縦、斜めの計3通りの組み合わせがあります。斜めが左右2つあるのは、左手、右手両方に対応するためです。
上の図の場合、どの組み合わせでも「が」となります。
LEIA3からの違いは他に、濁音の子音「d」「g」などを同時押しに割り当てました。そのため「z」がいらなくなったので「x」を代わりに置きました。
「x」は小さい「ぁぃぅぇぉ」の入力にも使います。
LEIA3でだいたい完成していましたので、LEIA4の試行錯誤もそれほどかからず、2024年4月にはほぼ完成しました。
これで両手キーボード、片手キーボードの配列の統合は完了しました。
片手キーボードの探求も終了です。
両手キーボードは「LEIA4 std」、片手キーボードの方は「LEIA4 mini」と名付けました。「LEIA4」は両方の総称です。
QMKでのコンボのコードはかなり無駄が多く、数が増えると管理が難しくなります。
LEIA4の場合、コンボ定義の数は100前後になるので、いちいち書き下ろすのも大変だし、バグ修正も面倒です。
そのため、表計算アプリを使ってコードを自動生成するようにしました。
文字列の結合をひたすら記述していくのですが、&とダブルクォーテーションとカッコの連発で、いったい私は何をしているのか?とかなり混乱してしまうコーディングでした。
ただ、一度作ってしまうと後は楽になります。
略語の方も表計算アプリでコードを自動生成するようにしました。
ついでにキーマップも表計算アプリでコードを自動生成しています。
おかげでバグも回避できるようになり、生産効率もアップです。
これで完成と考えていいと思ってはいます。
残った課題は縦方向同時押しです。が、2025年時点では簡単で完全な解決方法はありません。
タッチパネル上にキーボードを表示して文字入力をする時代が来れば実現できそうな気がします。…が、その頃にはもっと画期的な入力機器・入力方法が登場しているかも。